【消費者金融の闇】CMしてるからって“まとも”とは限らない

価値観・コラム

最近よく見かけるよね、テレビやYouTubeで流れる「ご利用は計画的に♪」みたいな消費者金融のCM。見た目は清潔感のあるオフィス、爽やかな俳優の起用、優しいナレーションで「安心」「信頼」「すぐ借りられる」といったイメージを植え付けてくる。でも、あれに騙されちゃいけない。中身は昔から変わらず、“高金利でお金を貸して稼ぐ業者”であることに変わりはない。どれだけCMを綺麗に作っても、やってることはまるっきり同じなんだ。

見た目やイメージだけで信用してしまうのは本当に危険。メディアを使って企業イメージを良く見せるのは常套手段。実態がどうか、自分で情報を調べて確認する習慣を持たないと、気づいたときにはもう手遅れになっていることだってある。

利率は10%超えが当たり前

消費者金融の利息って、ほとんどが年利10%〜18%くらい。法律で定められてる「上限ギリギリ」で貸してるところが多くて、まともな銀行では考えられないほどの高金利。例えば、プロミスやアコム、アイフルといった有名な会社でも、利息は平気で15%を超えてくる。

仮に51万円を借りた場合、1年で15万円以上が利息になる。元本は減らず、返済額の大半が利息に吸われていく。しかも、返済が遅れたり、少しずつ返していると、それだけでどんどん利息が加算され、借金が雪だるま式に膨らむ仕組みになっている。

さらに、返済を滞らせると信用情報にも傷がつく。いわゆる「ブラックリスト入り」してしまうと、クレジットカードの審査が通らなくなったり、将来的に住宅ローンや自動車ローンなどにも影響が出る。ほんの少しの油断が、人生に大きな影響を与えることもある。

僕の同級生の話

学生時代の話だけど、僕の同級生の中に、消費者金融からお金を借りていたやつがいた。親にバレて、めちゃくちゃ怒られてぶん殴られてた。理由を聞いたら「スマホゲームに課金しすぎて生活費が足りなかったから、ちょっと借りただけ」っていう軽いノリだった。

最初は3万円くらいだったらしいけど、返済に手間取ってしまい、利息がどんどん増えていった。返すためにまた借りるという繰り返し。気づけば数十万円にまで膨らんでいて、本人も完全にテンパってた。最初は「すぐ返せば問題ない」と思っていたんだろうけど、現実はそんなに甘くない。

結局その子は親が肩代わりしてくれたらしいけど、親子関係にもヒビが入って、しばらく会話もしなかったって聞いた。金の問題は、金だけじゃ済まない。信頼関係や人生の計画すらも壊してしまう。

金融のプロからすれば“暴利”

銀行のカードローンや住宅ローンの利率って、だいたい年1〜3%が一般的。対して、消費者金融の10〜18%という利率は、はっきり言って“暴利”のレベル。

確かに「すぐに借りられる」「審査が甘い」といった利点があるように見えるけど、それって裏を返せば「貸したお金が回収できないリスクが高い」ってこと。だからこそ、そんなに高い金利を取らないとビジネスが成り立たないんだ。

本当に誠実な金融機関なら、困っている人から限界ギリギリの金利を取ろうとはしない。消費者金融のビジネスモデルは「返せなくなる人が一定数いることを前提」に成立している。その構造自体が、もはや搾取と言っても過言じゃない。

ちゃんとした選択肢はいくらでもある

お金に困ったとき、消費者金融以外の選択肢はたくさんある。まずは親や信頼できる人に相談するのが第一。それが難しい場合でも、自治体や社会福祉協議会には生活福祉資金貸付制度など、無利子または低利で借りられる制度がある。

また、NPOや地域の支援団体でも、お金の相談に乗ってくれるところは増えている。ネットで少し調べるだけでも、頼れる先は見つかるはず。困っているのはあなただけじゃないし、支援を受けることは恥ずかしいことじゃない。

さらに、収支を見直したり、副業を始めて少しずつでも収入を増やす方法もある。即効性はないかもしれないけど、健全な手段で生活を立て直していく方が、長い目で見たら確実にプラスになる。

絶対に手を出すな

「今だけ乗り切れればいい」「一時的な出費だから」と考えて手を出すと、あとから大きなツケが回ってくる。利息は毎日、毎月と積み重なり、最終的に元本の2倍以上を返すことになる人も少なくない。

しかも、精神的なストレスも相当なもの。返済のことが常に頭にあると、勉強も仕事も手につかなくなる。生活の質は確実に落ちていくし、人間関係にも影響が出る。借金は「お金の問題」だけじゃなく、「人生全体に影響する爆弾」だということを忘れちゃいけない。

一度落ちたら這い上がるのが本当に大変。それでも借りるしかないと感じたときは、まず誰かに相談してほしい。声を上げることで道が開けることもある。借金に頼らずに生きる道は、意外とたくさんある。

一度ハマると抜け出せない“借金ループ”

消費者金融に手を出すと、知らないうちに「返すためにまた借りる」ループにハマることがある。最初は数万円のつもりでも、返済がきつくなって再度借入れし、それがクセになってくる。

例えば最初に3万円を借りて、返済期日までに1万円しか用意できなかったとする。すると、不足分を補うために追加で借りてしまう。そのうち、借りたことへの罪悪感も薄れ、借金が生活の一部になってしまう。そうなると、自力で抜け出すのはかなり難しい。

このループから抜け出すには、相当な意志とサポートが必要。借金を続けていると、現実から逃げる癖がついてしまい、問題の本質と向き合えなくなることもある。だからこそ、早めの対処が本当に大事なんだ。

借金に慣れてしまうと金銭感覚が崩壊する

一度でも借金に頼ると、感覚がどんどん麻痺してくる。「1万円借りたって、どうってことない」「あとから返せばいい」と思うようになる。そうやって額が大きくなり、10万円、20万円と膨らむのはあっという間。

借金が“当たり前”になると、将来の貯金や計画なんて考えられなくなる。生活レベルも下がり、まともな判断ができなくなる。自分が自分じゃなくなってくる感覚に襲われる。借金は金だけじゃなく、心まで削ってくる。

そしてその状態が続くと、やがて何も感じなくなってしまう。借りることにも返すことにも無頓着になり、人生のコントロールを失ってしまう。これはおおげさでもなんでもなく、実際にそうなった人はたくさんいる。

まとめ

消費者金融は“便利なサービス”ではなく、“人生を壊す落とし穴”だと理解しておこう。

もしお金に困ったら、まずは身近な人に相談すること。そして、自治体の支援やNPOなど、安心して使える制度やサービスを調べてみるのが第一歩。借金をする前に「どうすれば今の状況を少しでも改善できるか」を冷静に考える時間をとろう。

焦らず、一つずつ整理していけば、必ず抜け出せる道は見つかる。自分を責めず、前向きに、そして正しい選択を積み重ねていこう。

 

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