【退職代行モームリ】逃げ道がある今だからこそ、続ける意味も考えたい

価値観・コラム

最近SNSでよく見る「退職代行モームリ」。辞めたくても辞められなかった時代を知ってる自分からすると、正直うらやましい。でも、便利すぎるからこそ、少し立ち止まって考えてみたくなる。ほんとにそれ、限界だった? 違和感だけで辞めてない? この記事では、退職代行が当たり前になった時代に、あえて「石の上にも三年」という考えも大事にしたい理由を話してみたい。

話題の退職代行「モームリ」がうらやましい

最近、「退職代行モームリ」というサービスがめちゃくちゃ話題になってる。X(旧Twitter)やTikTokで「モームリ使って会社辞めた」っていう投稿を見かけるし、「これからの時代は無理せず辞めていい」っていう空気も強くなってる。

正直、それ見て「今の若者、うらやましいな」と思った。だって、自分で会社に「辞めます」って言うの、めちゃくちゃハードル高い。あの空気、あのタイミング、めっちゃ気まずい。何日も前から考えて、ようやく決意して、でも言い出せなくて、結局ズルズル……みたいな経験、たぶん多くの人があると思う。

でも、うらやましい反面、「ほんとにそれでいいのかな」ってちょっと思うところもある。

モームリってどんなサービス?

まず簡単にモームリの説明をしておくと、いわゆる「退職代行」ってやつ。本人に代わって会社に「この人、辞めます」って連絡してくれる。しかも即日OK。LINEで申し込みもできて、やりとりもめちゃくちゃラク。追加料金もかからないし、労働組合が運営してるから安心っていう声もある。

要するに、「辞めます」って言えない人のための“逃げ道”であり、“最後の手段”って感じ。

それが今、特に20代の若い世代の間で人気らしい。「もう無理だと思ったら、モームリ」っていうキャッチフレーズもあって、かなり時代に合ってるサービスだと思う。

正直、便利すぎる。でも、その便利さがちょっと怖い

もちろん、ブラック企業に心も体も壊されそうな人が逃げるために使うのは大賛成。むしろ、そういうサービスがなかった時代の方が異常だったと思う。

ただ、「なんか合わないかも」とか、「思ってた仕事と違った」とか、ちょっとした違和感くらいで辞めるのは、もったいない気がする。

実際、自分も最初に就職した会社、入って3ヶ月くらいは「ここ、合わないかも…」って思ってた。上司は厳しいし、仕事もできないし、同僚ともあんまり話せない。でも、それでも1年、2年とやっていく中で、見えるものが全然変わってきた。

上司の厳しさの裏にある理由とか、仕事の流れが分かってきて面白くなってきたとか、同期とも気づけば自然と仲良くなってたりとか。最初の印象だけじゃ、やっぱり分からないことが多い。

「石の上にも三年」は、やっぱり真理

昔から「石の上にも三年」って言葉があるけど、これって実はめちゃくちゃ本質を突いてると思う。もちろん、文字通り3年じゃなくてもいい。2年でもいい。でも、最低でも年単位でその場所に身を置かないと、その会社の本当の雰囲気、人間関係、仕事のやりがいって、なかなか見えてこない。

逆に、3ヶ月や半年で辞めちゃうと、次に転職する時に「前の会社はどうだった?」って聞かれても、うまく答えられない。「いや、ちょっと合わなかったんで…」くらいの感想しか出てこない。比較対象が浅すぎて、次の選択にも自信が持てない。

そうなると、「また合わないかも」「また辞めようかな」っていう思考に陥りがち。どんどん“続かない癖”がついちゃう。

もちろん、ガチでブラックな職場は即逃げてOK

これはめちゃくちゃ大事なことだけど、もしその会社が本当にブラックだったら、モームリを使って即辞めていいと思う。たとえば、

  • サビ残が当たり前

  • 休日出勤が当たり前
  • 有給が取れない

  • ハラスメントがある

  • 給料が契約と違う

  • 上司が人格否定してくる

みたいな環境だったら、もうそんな場所に1日でもいたらダメ。逃げて正解。人生の時間がもったいないし、心を壊される前に動いた方がいい。

でも、ただの「違和感」「なんか疲れる」「やりがいがまだ分からない」程度だったら、もうちょっとだけ頑張ってみてもいいと思う。

若いうちの「耐える力」は、あとから効いてくる

よく「耐えることが美徳じゃない」って言われる。でも、個人的には、若いうちに少しでも「我慢」や「葛藤」を乗り越える経験をしておくのは、すごく大事なことだと思う。

もちろん、ただ我慢するだけじゃ意味がない。耐えながら、どうやったら改善できるか、自分なりに考えて行動する。その積み重ねが、あとから必ず役に立つ。

仕事を覚える、信頼を得る、後輩に教える、自分の意見を言えるようになる。こういうのって、半年じゃ身につかない。最低でも1年、できれば2〜3年、ひとつの会社でやり切ってみると、見える世界が変わる。

モームリは「時代に合った素晴らしいサービス」だと思う

ここまで読んできて、「じゃあモームリ否定してるの?」って思うかもしれないけど、そんなことはない。

むしろ、時代に合った、すごく優しいサービスだと思う。昔だったら、辞めたくても辞められなくて、心壊した人もいっぱいいた。でも、今はモームリみたいな“逃げ道”がある。これはめちゃくちゃ大事なこと。

ただ、逃げる前に「自分は本当に限界なのか?」をもう一度だけ考えてみてほしい。その上で、「もう無理」って思ったら、使えばいい。

まとめ:逃げ道がある時代だからこそ、踏ん張る価値もある

退職代行モームリは、すごく便利で、時代にフィットしたサービスだと思う。自分が新卒の頃にあったら、間違いなく使ってたかもしれない。でも、だからこそ思う。「もうちょっとだけ踏ん張ってみるのもアリだったな」って。

特に新卒で入った会社は、たとえ合わないと思っても、最低2年、できれば3年くらいは仕事に励んでみてほしい。その中でしか得られない経験や、自分でも気づかない成長があるから。

もちろん、命に関わるようなブラック企業だったら、即逃げてOK。それは迷う必要ない。

逃げ道があるってことは、選択肢があるってこと。逃げてもいいし、残って踏ん張ってもいい。その上で、自分が納得できる選択をしてほしい。

 

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