「お金の不安がずっと頭から離れない」「将来が心配で何となく不安」 そんなふうに感じたことはないだろうか。
実はこの“何となくの不安”の正体、多くの場合は「見通しが立っていないこと」だったりする。 収入もある、貯金もゼロではない。だけど将来のことが分からないから、漠然とした不安がつきまとう。
でも大丈夫。順序立てて向き合っていけば、ちゃんと安心は取り戻せる。 ここでは、金銭的な不安を取り除くための具体的なステップを紹介する。
不安は放っておくと、心の奥で静かに膨らんでいく。 そして生活のあらゆる面に影響を与えてしまうこともある。 だからこそ、早めに向き合って、小さくしていくことが大切だ。
現状を“見える化”する(家計の見直し)
不安の正体が分からないままでは、対策も打てない。 まずは家計を“見える化”することから始めよう。
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毎月の収入はいくらか
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固定費(家賃、光熱費、通信費など)はいくらか
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変動費(食費、日用品、交際費など)はどのくらいか
ざっくりでもいいから書き出してみる。アプリやエクセルなど、使いやすいツールを活用すると継続しやすい。
支出の内訳を眺めてみると、「意外と使っていた…」という項目が見えてくることもある。 まずは現状把握。これがすべての土台になる。
もし支出が多すぎるようなら、細かく分類して「本当に必要なもの」と「なくても困らないもの」に分けてみよう。 それだけでも気持ちがスッキリして、不安がひとつ減る感覚がある。
ライフプランを立てる(将来を“見える化”する)
次にやるべきことは「未来の見える化」。 将来のお金が心配なら、ざっくりとでもライフプランを立ててみるのが大切だ。
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5年後、10年後、どんな暮らしをしていたいか
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結婚、出産、マイホーム、車の購入、老後…どんなイベントがあるか
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それぞれに、どれくらいのお金がかかりそうか
すべて正確に出す必要はない。「なんとなく」でも書き出してみると、未来に備える意識が芽生えてくる。
特に子どもの教育資金や老後資金など、時間をかけて準備すべきお金は早めに動くことで大きな安心につながる。
ライフプランをつくることで、「今やるべきこと」と「あとでいいこと」が整理されて、焦りが減るという効果もある。 さらに、家族がいる場合は一緒に考えることで意識がそろいやすく、協力し合いやすくなる。
節約で“すぐできる安心”をつくる
将来のお金も大事だけど、目の前のお金の不安を和らげるには「節約」が有効。 無理のない範囲で、支出を見直してみよう。
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格安SIMに変える(通信費が大幅ダウン)
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サブスクを整理する(意外と使ってないものが多い)
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保険を見直す(過剰な保障になってない?)
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買い物の回数を減らす(ムダな買い物を防げる)
節約は「我慢」ではなく「選ぶ」こと。 本当に必要なモノに絞ることで、生活も気持ちも整っていく。
また、節約によって得られるのはお金だけじゃない。 たとえば、時間や心の余裕、そして「自分でコントロールできている」という感覚。 この感覚があるだけで、不安は大きく減る。
投資で“将来の安心”をつくる
節約して浮いたお金を「貯金する」だけでなく、「増やす」ことも考えていこう。 特に物価が上がり続けるこれからの時代、投資は将来の安心材料になる。
まずは少額からでOK。たとえば、
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積立NISAでインデックス投資(eMAXIS Slimシリーズなど)
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iDeCoで老後資金の積立
月1万円でも、10年・20年と積み立てれば大きな資産に育っていく。 もちろんリスクもあるけれど、長期・分散・積立を守れば怖がりすぎなくていい。
また、投資は「お金を増やす手段」であると同時に、「お金について学ぶ機会」にもなる。 自分のお金がどう動いているかを見守ることで、金融リテラシーも自然と高まっていく。
未来の自分を支えるのは、今の自分の判断と行動。その一歩としての投資は、決して難しいことではない。
まとめ:不安を減らすには“見える化”と“行動”
金銭的な不安をなくすために大切なのは、まず家計やライフプランを整理して“見える化”すること。 そして、節約や投資といった“行動”に移していくこと。この2つがセットになることで、不安は徐々に小さくなっていく。なぜなら、不安の正体が明確になり、それに対してどんな対策をとればよいかが見えてくるからだ。
見える化をすることで、「将来の漠然とした恐怖」が具体的な課題として認識できるようになり、対処への一歩を踏み出しやすくなる。 行動に移すことで、「何もできていない」ことへの自己否定感が消えていく。
ぼんやりした不安ほど、放っておくと心を蝕んでしまう。 だけど、少しずつ「把握」して「行動」することで、安心はちゃんと取り戻せる。
今日の行動が、未来の安心につながっていくことを信じて行動していこう。
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