円高になると僕らの暮らしはどう変わるのか
最近「円高」というワードをニュースやSNSでよく見かける。なんとなく良さそうな響きもあるけど、「暮らしにどう関係するのか」「何が起きてるのか」はいまいちピンと来ない人も多いと思う。
今回は、円高になると僕らの暮らしがどう変わるのか、いい面と悪い面を含めて、できるだけわかりやすくまとめてみた。さらに、円高にともなって感じる不安への向き合い方や、楽しみ方も紹介する。
そもそも「円高」ってどういう状態?
超シンプルに言うと、円の価値が他の通貨に比べて高くなる状態。たとえば、1ドル=150円だったのが1ドル=130円になったら、円高。
これは「1ドルを買うのに必要な円が少なくて済む」ってこと。つまり、円が強くなってる。逆に、1ドル=170円とかになると、円安。
円高になると暮らしがどう変わるのか【メリット編】
海外旅行がお得になる
たとえば、海外で100ドルのディナーを楽しむとする。1ドル=150円のときは15,000円かかるけど、1ドル=130円なら13,000円。たった1ドルの差でも、旅行全体で見ると何万円も差が出る。だから、円高のタイミングで海外旅行を計画するのはかなりアリ。家族旅行だと、宿代も食費もけっこう変わってくる。
海外通販・輸入品が安くなる
iPhoneやガジェット、海外の洋服ブランド、サプリなんかも、輸入品は円高で安くなる傾向がある。海外のAmazonを使えば、日本で買うより安い商品も多い。
円高の恩恵は、意外と身近なところにある。
ガソリンや小麦などの価格が落ち着く
原油や小麦、大豆など、世界中から輸入してる資源や食品が円高で安くなる。パンや麺類、ガソリン代がちょっとでも安くなると、家計にとっては大きなプラス。
最近は物価高で毎日の買い物がきつい人も多いと思うけど、円高がうまくはたらけばその負担を少し減らしてくれる。
円高になると困ること【デメリット編】
輸出企業が苦しくなる
トヨタやパナソニックみたいな大手企業は、海外でモノを売って利益を出してる。でも、円高になると、ドルで稼いだお金を円に換えたときの利益が少なくなる。つまり、円高=売上減になることが多い。
そうなると、会社の業績が悪くなって、給料やボーナス、雇用にまで影響が出ることも。
株価が落ちやすくなる
輸出企業の株が下がると、日本全体の株式市場もつられて下がりがち。株を持っている人にとっては資産が減って見えることもあるし、積立NISAやiDeCoをやってる人は含み損が出て不安になりやすい。
円高がもたらす生活の変化と心構え
情報に振り回されないことが大事
円高になると「これからどうなるんだろう…」って不安になることもある。でも、まずは落ち着いて、自分の生活にどう関係してるのかを考えることが大事。
不安を感じたときこそ、「使えるメリット」を積極的に探してみる。たとえば、円高で安くなった輸入品を買ったり、今のうちに旅行の計画を立てたり。行動に移すだけでも、不安な気持ちは少し楽になる。
円高と金利の関係ってあるの?
実はある。ざっくり説明すると、円高になる背景には「日本の金利が上がった」または「アメリカなどの金利が下がった」ってケースがある。投資家は「金利が高い国の通貨を持ちたい」と考えるから、日本の金利が上がれば、円の需要も上がって円高になる。
ただ、為替は金利だけじゃなく、世界情勢や景気、中央銀行の政策発表なんかにも影響されるから、必ずしも「金利が上がる=円高」とは限らない。でも、長期的にはけっこう関係が深い。
まとめ:円高も見方を変えればチャンスになる
円高は、ネガティブなニュースとして取り上げられがちだけど、実は生活にとってプラスになる部分も多い。ガソリン代が下がったり、海外通販で得したり、普段よりちょっとお得な暮らしができるタイミング。
もちろん、企業の業績や株価にとってはマイナスになることもあるけど、投資してるなら「今のタイミングで割安に買えるかも」とポジティブにとらえてもいい。
大切なのは「どう活かせるか」を自分の生活目線で考えること。円高の波を上手に乗りこなして、暮らしを少しでもラクにしていこう。

インデックス投資なら、円安円高でを意識せずに、ひたすら積み立てればOK
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